REALは第二のDREAMになるのか
ご無沙汰しております。
青木選手、北岡選手、ナオキック選手にインタビューさせていただくという夢のような時間から二年が経ちました。
この間に格闘界も変わりました。
DREAMは完全に消滅し、青木選手はONEFCに定着しUFC云々という話も無くなり、北岡選手もナオキック選手も結婚されました。
僕はというと、毎回行っていたDREAMがなくなり、DEEPパンクラスをうろちょろしたものの定着はせず、観るのはほぼUFCとアウトサイダーとVTJだけというライト層になりました。
DEEPもパンクラスもコツコツやっていて素晴らしいんですが、正直、「どうしても観たい」という気持ちが湧かなかったんですよね。北岡選手の試合だけ切り取って観れるなら観たいですが、会場行って全試合観るのは正直しんどいなみたいな気分がありました。
これがなんでなんだっていうところに、日本格闘界復活のヒントがあると思います。
なんちゅーか…
ストロングスタイルすぎるんですよね。
ちゃんとしすぎてるんですよ。いやそれは素晴らしいし、なくなったらダメなんですけど、ツッコミどころがないというか不穏なところがないというか。これが、UFCがなかったらいいんですよ。でも、ある以上、きっちりしてるのはUFC観ればいいかみたいな気になっちゃうんですよね。
これ大晦日のDEEPにも言えるんですよ。カードも大事なんですけど、見せ方とか切り口をどうにかしてほしかったんですよね。例えば完全に「やれんのか2」みたいにするとか、逆にもう完全にPRIDEを切り離したようにするのか。「いつものDEEPを見せる」ってのもかっこいいんですけど、なんか行くフックが欲しいんですよね。
そういう意味でちょっと気になるイベントがREALなんですよね。
「ズンドコイベントじゃねーか。センスないんか」
と思われるかもしれないですが、ちょっと待ってください。
ズンドコの反対は、安心できるイベント、正統派のイベントってことですよね?
てことは、何か新しいことをするときには「もしかしたらズンドコと言われるんじゃないか」と言われるリスクは必ずあるということですよね。
もっと言うと、新しいことをするときには、ズンドコになるリスクを恐れてはいけないということなのではないでしょうか。
もちろん、何でもありではないですよ。ボブサップVS曙的なのはつまらないですし、ボビーオロゴンの流れはいやでしたし、チケットにミスがあるとか出るはずの選手が出ないみたいな本当にズンドコなのはダメなんですよ。
ただ、どっち転ぶかわからない、もしかしたら面白いかも、みたいなのいいじゃないですか。やってる格闘技が「中国拳法」の中国人とかワクワクするじゃないですか。
それでいて、ちゃんとメインにはなぜかクロン・グレイシーっていうちゃんとした人を連れてこれるっていう謎のパイプとかいいじゃないですか妖しくて。
有明コロシアムはスカスカだったみたいですけど、BSフジの放送とか面白かったんで続けてほしいですね。実際2と3はあるみたいですね。
それと、DREAMのよかったところは、ガタガタしながらも、のぞみんとか使いながら、なんとかまたヒットさせようとしていたことですよね格闘技を。そういう気概みたいなのかほしいんですよね格闘技イベントには。REALにはちょっと感じるんですよねそういう気概をいびつながらも。うさんくさいながらも。次回大会は、カード次第で行ってみたいと思います。
2014年12月25日